17歳のダイアナとモーリーンは親友同士。あの日、銃を手に女子トイレに入ってきた同級生に「どっちを殺す？」と残酷な選択を迫られる。ダイアナはとっさに口走る。「彼女を殺して。私ではなく」。…15年後、成人したダイアナは、かけがえのない友の命と引き換えに幸せな暮らしを送っていたが、次々に不可解な出来事が起こり始めるとともに崩れていく…。
ひとりの女性の二つの人生が交錯しながらドラマは進み、全編にわたって伏線がはりめぐらされた緊張感のある美しい映像で、過去と未来、理想と現実、生と死を対比的に見せていく。悲劇に遭遇した少女が大人になってそのトラウマを抱えて生きる姿を描いたようにみせるストーリーラインは、やがてすべての予測を裏切る衝撃の結末を迎え、その“選択”を知ったとき、大いなる感動に包まれる。