フィレンツェの黄金時代、
至極の美がここに。

１５世紀以降、フィレンツェでは、工房による組織的な創作活動が盛んになり、数多くの優れた芸術家たちが生まれた。彼らは互いに切磋琢磨しあい、工房の画一的な様式を超えた表現を探求。そこからヴァザーリが“マニエラ・モデルナ（新しい様式）”と呼ぶところの、１６世紀の卓越した新時代様式が開花した。本作では、このような歴史背景を持つフィレンツェの街を探索し、ドーリア式回廊の上に２階、３階部分が建設された“ルネサンス様式の宝の家”であるウフィツィ美術館に収蔵された、ルネサンス期伝説の芸術家たち〜ミケランジェロ、ブルネレスキ、ボッティチェリ、ダ・ビンチなど〜の傑作の数々に肉薄する。なかでも、長年、煤に覆い隠されていたダ・ビンチ未完の傑作で、２０１１年から修復が進められている「東方三博士の礼拝」の全貌がスクリーンを通して初公開されるのは最大のみどころ。また日本でも高い人気を誇るボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」や「春（プリマヴェーラ）」、ミケランジェロ作「聖家族」ラファエロ作「ひわの聖母」などの作品群を堪能することができる。