自分の命が終ろうとしている時、どうするだろう？
実話をもとに、“そのときの迎え方”について軽やかに紡いだ
感動の作品が誕生した。

４人の子どもを持つマルタと友人も恋人もいないクラウディアは、病院でであった。数日後、退院したクラウディアをマルタは自宅での食事に招く。
マルタの子どもたちは、しっかり者の長女アレハンドラと、フリーターの二女ウェンディ、思春期真っ只中の三女マリアナと、末っ子のアルマンド。強烈な個性をもつ彼らだが、誰にも言えないある気持ちを抱えていた。「ママが死ぬのをみたくないー」彼らの母・マルタは病を患い、その命は尽きようとしていた。
遺して行くことになる４人の子どもの面倒をみることと、残された少ない日々を生きることに全力を注ぐマルタ。その姿は、両親を失い愛を知らぬまま独りで生きてきたクラウディアに愛の意味を教え、生きることへのエネルギーを授けていく。
一方クラウディアとの出会いによって、子どもたちも「母の死」を静かに受け入れ、やがてマルタのきもちも変わっていく。マルタが遺した“ことづけ”とはー